555 :ガールズにちゃんまとめ 2009/12/26(土) 15:04:16 ID:YCpo11kW
数年前の年の暮れ、うちが商売やっていたときの話。
ある日の正午頃、店でパートしている図々しいババアから俺の携帯に電話があり、
「大変です!売り上げ金を数えてみたら、10万円足りません!」とのこと。

このババア、40台半ばで入社数ヶ月。子持ちを理由にしょっちゅう無断で休むので、
店としては悩みのタネだったが、とにかく人手不足だったのでこっちも我慢して使っていた。
売り上げ金てのは当座に入れる現金のことで、普段は責任者に管理させるのだが、
その日は午後から早上がりというので、金庫から金を出し、俺が店に到着するまでの数時間、
そのパートに預けることになった、というわけ。

(数えてみたら足りません…って、バカが無い知恵糸交って考えた結果がこれかよ…)
犯人は最初から分かっていた。パートに「現金○○円を預けるから」とは言ったが、
「現金を数えろ」とは一言も言ってない。まあ、今までの職務怠慢もあることだし、
このババアには地獄を見てもらおう、と俺と若手社員君の二人で店に向かった。

店に着くやいなや、俺は「自販機の金を数えてきて!大至急!」とパートに命じ、店の外へ向かわせた。
若手社員君は店の事務所(営業時間は無人のことが多い)へ急行。後に彼が手柄を立てることになる。
その間俺は、パートの私物をチェック。カバンや上着の中にはない。とすると残る可能性は一つ。
これが現在の残金です、とパートが戻ってきた。自販機の小銭を計数気で数える俺。
「う~ん、やっぱりいつも通りの売り上げだなあ。パートさん、ちょっと時間ある?バックヤードまで来てくれる?」
と本人の同意を得て裏に連れ込む。そしてまずは平身低頭に言う(これがコツ)

「あの、大変申し訳ないんだけど。いや、貴方を疑ってるわけじゃないんだけどね。
 念のため、身体検査させてくれる?なに、ポケットとか、簡単なところでいいから。」
「ええ、いいですよ。そうしてくれた方が、あたしも身の潔白を証明できますし。どうぞ」
とまずは胸ポケット。次にズボンの前ポケットと後ろのポケットを調べるが、やはり出てこない。
「ごめんね、疑ったりして」とこれで終わりにしようとした。「店に戻りますね」とパートが言い、
俺は黙って、しかし鋭い眼力でパートの動きを追った。(続く)